OUYA とは

［最終更新日］:2012/08/14

　先日、『OUYA』に、スクウェアエニックスが『ファイナルファンタジーIII』を提供するとして話題になった。そして、8月14日、その OUYA の事前予約が開始された。2013年4月の出荷予定だ。だが、多くの人は OUYA って何？流行るの？という感じだろう。それを知るために、今回は OUYA とは何なのかまとめようと思う。

OUYA とは(概要)

　OUYA は、Android OS 4.0 をベースとした、本体価格99ドルの新しい家庭用ゲームプラットフォーム。ユーザーは、OUYA をテレビに接続し、専用マーケットで配信されるゲームをコントローラーを使ってプレイすることができる。

　業界で著名な Julie Uhrman が率いるOUYAの開発プロジェクトは、2012年7月にクラウドファンディングサービス Kickstarter にて公開されると、出資募集開始からわずか8時間で30日の目標としていた95万ドルの出資額を達成、同年8月9日に締め切られ、6万3416人の出資者から計859万6475ドル、日本円にして約7億円の資金を獲得した。

下記映像を見てもらえれば、どんなものかよりご理解いただけるだろう。

OUYA の読み方

オゥヤーと読んでしまいそうだが、OUYAは、ウーヤー, 発音 /?u??j??/ oo-yah と読む。

OUYA 最大の特徴

・Androidを始めとするオープンソース／コモディティ技術の採用
・ライセンス契約不要かつ無料の開発用SDK同梱
・Androidのroot化や独自ソフトウェアのインストールを許容する保証
・普通のドライバーで分解できる筐体
など、ソフト／ハード両面で「ハック可能」なプラットフォームとし、個人ないし独立系開発会社の参入を歓迎するオープン性が最大の特徴。ただし著作権侵害防止のため、販売されるゲームはハックできない仕組みとなる。

また、OUYA用ゲームは専用マーケットからオンラインで配信される。購入する前に試すことができない「前時代的な」販売方法が違法コピーの一因であるとし、基本無料でプレイできること（Free-to-Play）がゲームに義務づけられている。広告はなく、機能追加やアイテム購入などに対して課金するいわゆるフリーミアムモデルで利益を得る仕組みであり、その際開発メーカーBoxer8が30％の手数料を徴収するとしている。
以上、 Wikipedia より引用

　ソフト／ハード両面で「ハック可能」なプラットフォーム、基本無料プレイといった考え方は革新的でこれまでにないもの。スマホのroot化や、家庭用ゲーム機の開封をゆるさないメーカーが多いだけに、root化や独自ソフトウェアを許容するなどのオープンな姿勢は、一定のユーザーに大きく受け入れられそうだ。

OUYA の発売時期、価格

2013年4月発売予定。
2012年8月14日より、公式サイトにて、事前予約が行われている。価格はコンソール1台+コントローラー1台の場合、米国内では送料10ドル込みで109ドル、米国外の場合は送料20ドル込みで119ドル≒9520円(1$=80円換算)。

OUYA の仕様 (プロトタイプ)

本体
・NVIDIA Tegra 3 → スマホやタブレットなどで多く使われるクアッドコアの省電力プロセッサだが、OUYAでは家庭用ゲーム機ということで電力を気にする必要がないため、開発元NVIDIA協力のもと性能を大きくひきだせるとしている
・1GB RAM
・8GB 内蔵フラッシュメモリ
・HDMI出力（1080p HD対応）
・Wi-Fi 802.11 b/g/n
・イーサネットポート
・Bluetooth LE 4.0
・USB 2.0 ポート×1
・光学ディスクドライブ無し
・ルービックキューブ大の筐体

コントローラ
・ワイヤレス（2.4Ghz RF）
・標準的な入力（アナログスティック×2・デジタル方向キー・8ボタン・システムボタン）
・タッチパッド（スマートフォン向けアプリからの移植を容易とする）
OUYA

OS・ソフトウェア
・Android 4.0 Ice Cream Sandwich
・テレビに適した独自UI
・アプリ開発用SDK
・TwitchTVアプリ
・専用マーケットによるゲーム配信
・スクエニが OUYA 向けに最適化された「ファイナルファンタジーIII」などを提供することを発表済。FF3は、発売と同時に無料デモの配信が予定されている
OUYA