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インターネットのメディアではちょっとまえに話題になった極秘プロジェクトPRISM
最近ではTVのニュースでも取り上げられています。
極秘プロジェクトPRISMって何?をまとめてみました。
PRISMはアメリカの主なサービス提供者であるYahoo!やGoogle、Facebook、YouTubeなどから個人情報を含むデータを取得するシステムで、そのデータはメールやチャット・音声・写真など様々なデータがあります。
データはYahooやFacebookなどのサーバーに直接アクセスして取得することが出来き、9・11テロ後にブッシュ大統領が法整備したものです。
通常は法的令状などにより情報提供をサービス提供者は行っていましたが、PRISMはNSA(国家安全保障局)やFBI(連邦捜査局)が企業の同意や法的令状がなくてもそれらの情報にアクセスすることができるシステムです。
PRISMが公になったのはEdward Snowden(エドワード スノーデン)さんがthe GuardianやWashington Postの取材で明らかにしたもので、Edward Snowden(エドワード スノーデン)さんはNSAやCIAでそれにかかわっていました。
Microsoft(Hotmail,etc)が2009年に参加しその後Google、Yahoo!、Facebook、YouTube、Skype、AOL、PalTalkが参加、2012年にはAppleがPRISMに参加
メール、チャットデータ、ビデオ、写真、VoIPなどなどサービスで利用できるほぼ全てのデータにPRISMはアクセスでき、毎月2000件以上のデータをPRISMが取得してる。
PRISMは世界各地にネットワークがつながっており、アメリカ・カナダ、ヨーロッパ、アフリカ、アジアなど様々場所に拠点があり監視対象の人間がどこにいてもデータを取得できる。
日本でも警察などから情報の開示命令があった場合は、インターネットプロパイダやYahooをはじめとするサービス提供者は利用者の情報を提供することが有りますが、PRISMは開示要求を行わなくても利用者の個人情報にアクセスすることができます。
PRISMについては、存在や情報収集の条件について否定的な意見も多数でています。
クラッパー氏はPRISMは声明をPDFで公開しています。
クラッパー氏の声明によると、PRISMはあくまで裁判所の監視下で国が法で認められた権限で、プロパイダーなどからアメリカ以外の諜報情報を収集するために利用されているアメリカ政府内のコンピューターシステムで、PRISMは基本的には米国外にいる非アメリカ人をターゲットにしている、としています。
Googleのラリー・ペイジCEOはPRISMについて「聞いたこともない。」と声明をだしています。
What the ...?
Official Blogの中で、ラリー・ペイジCEOはPRISMプロジェクトへの関与は否定しています。
政府へのデータ提供はあくまで法律に従って行っている。無制限にアクセスできるバックドアのシステムは存在しない。と反論しています。
PRISMの資料にはエシュロンの話はありませんでしたが、世界中に通信網があり、データ取得という部分から、一部の報道ではエシュロンも混在して取り上げられています。
エシュロンとはアメリカを中心に構築された軍事目的の通信傍受システムで、NSA(国家安全保障局)が主体で運営されているといわれているシステムです。
一説ではエシュロンは軍事無線、電話、FAX、メール、データ通信などが含まれており、1分間に300万の通信を傍受できる史上最強の盗聴機関といわれている。
参加国はアメリカ、イギリス、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドで、ギリシア、スペイン、ドイツ、日本などは協力国として、参加は認めないものの傍受局を置いているとされる。
日本でも、青森県の三沢飛行場の近くの姉沼通信所に傍受施設があり、そこには1,000人単位のNSA要員がいて、それがエシュロンだといわれています。
PRISMは実際に存在するのでしょうか。
また、存在したとしてウワサされているようにYahooやFacebookなどのサーバーに直接アクセスできるのでしょうか?
アメリカのクラッパー長官はPRISMを非アメリカ人を対象として情報収集するための政府のプログラムと認めています。
外国諜報監視法(FISA)(PDFファイル)の702条でその権限が与えられているとのことですが、アメリカ政府がどんな監視を実際にしているか?は不明な点です。
アメリカでは今回の発表を受けて、様々な意見がでており「プライバシーの破壊」といわれたり、逆に「個人のプライバシーより対テロなどの安全が優先」と受け入れる意見も出ています。
FISAに基づく情報収集が実際にどのように行われているのか、気になるところです。
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