「スマートフォン＆モバイルEXPO 秋」で見た気になるサービス・企業①

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「スマートフォン＆モバイルEXPO 秋」で見た気になるサービス・企業①

［最終更新日］:2011/10/29

「スマートフォン＆モバイルEXPO 秋」で気になったサービスをいくつか紹介します。

AndRockでもアプリを作っているので、使ってみたいテストツール『動的テストツールのDT10（ディーティーテン）』、WEBサイトのスマホ対応に変換という手法で取り組む『モバイルコンテンツ変換「ラウンドアバウト」』、スマートデバイスセキュリティの管理者必見『サイバートラストデバイスマネジメント・サイバートラストデバイスID』

動的テストツールDT10（ディーティーテン）

DT10はCPUやOSを選ばないトレース・デバッグを効率的に行なうツール
テストポイントを埋め込んだプログラムを動作させることで、CPUの負荷や処理時間はもちろん
実行経路をグラフィカルに表示したり、変数値のトレースや時系列で変数の値をグラフ化できるテストツール

動的テストツールDT10（ディーティーテン）

AndRockでもアンドロイドアプリの開発は行なっているが、特定の端末で起こるバグや
他のアプリと一緒に使った時に発生する不具合など、様々な端末があるAndroidアプリの開発は見えない部分が多いが
このDT10は、実機で動かして変数のダンプやステップ間の処理速度を計測できるので、特に組み込み系の開発者には便利なツールだ。

実際にアンドロイド端末でテストポイントを埋め込んだプログラムを実行してみた。
テストポイントはマクロでC/C++/Javaに対応しているので、様々なプラットフォームで活用できそうだ。

動的テストツールDT10（ディーティーテン）

動かしてみると、ステップごとの実行時や変数値の時系列などがみれるので
これがあれば、アプリのボトルネックを探したり、実機による再現性の低いバグのチェックが楽になるだろう。

ラウンドアバウト

ラウンアバウトはスマートフォン向けのコンテンツをガラケーにも対応させることができる技術
ワンソースでスマートフォンではAndroidやiPhoneに対応させたタッチインターフェースを想定したコンテンツとなり
ケータイ向けには新旧の様々な機種に対応でき、ケータイサイトで必要だったドコモ用HTMLなど特殊なコーディングを意識する必要は無いとのこと

サイトの作成はXHTMLとCSSで制作し、画像はアクセスした端末に最適化されたサイズに自動で変更されたり
同じ画像でもケータイ向け、スマートフォン向けにファイルサイズを自動調整して出力してくれるので
スマートフォンでは高画質な画像、ケータイ向けには容量オーバーしないサイズへ適切に変更してくれる。

モバイルコンテンツ変換「ラウンドアバウト」
また、業界初の機能で「CSS変換」があり、font-sizeやline-heightなど
ガラケーやスマートフォンで端末ごとに表示されるサイズが異なるが「CSS変換」を使えば統一した大きさと間隔で表示でき、
ドコモの携帯など外部CSSに対応していない機種の場合はStyleへ埋め込んでくれるなど多彩な機能を持っている。
このコンテンツ変換はWEBサーバーモジュール拡張方式で提供され、Apache、IBM HTTP Server、IISのモジュールが提供される。
セッションレスで機能の高度化と高いパフォーマンス、スケーラビリティを実現している。

サイバートラストデバイスマネジメント・サイバートラストデバイスID

社内ツールとしてiPadやスマートフォンなどを導入している企業が増え、社内システム管理者の負担は増えている。それに対応するサービスがcybertrustで紹介されていたので、cybertrustのブースを取材してみた。

サイバートラストデバイスID

サイバートラストデバイスIDは証明書をPCやスマートフォン、タブレットなどにインストールし、社内ネットワークやVPNへの接続を制御するサービス
AndroidやiPhoneへの対応はもちろんのこと、無線LANやSSL VPNなど様々なネットワーク環境に対応しているので
スマートフォンやタブレットなどを社内ツールとして運用する際にネックとなる端末認証をこのサービスで安全に、簡単に導入することができる。

サイバートラストデジタルマネジメント・サイバートラストデバイスID
デバイス証明書はコピーできない状態で一括配布登録を行なうので、システム管理者が一台一台手作業で設定する必要はなく
端末認証はIMEIやMACアドレスによりデバイス証明書を登録することで、高いセキュリティを保っている。

サイバートラストデバイスマネジメント

サイバートラストデバイスマネジメントはスマートデバイスの機能利用制限やリモートロック、データ消去など、安全にスマートデバイスを管理するためのサービス
紛失した際に、管理者がリモートからロックやデータを削除することで、会社の機密情報が漏れることを防いだりカメラ機能やバックアップの暗号化、インストールされているアプリの状況を確認したり、リモートからアプリ導入を行なうことも出来る。
サイバートラストデジタルマネジメント・サイバートラストデバイスマネジメント
iPhoneの脱獄（Jailbreak）も検知できるので、社内管理者からすると増える社内スマートデバイスの管理に心強い味方となるだろう。

ちなみに、Jailbreakを検知するということは、かなりOSの深い部分にアプリが絡んでおり
iPhoneでJailbreakせずそんなことできるのか、cybertrustの担当者に聞いてみたところ、世界のMDM市場でシェアNo1のSybase Afariaを採用しているので、それが可能との事！！さらにSumsung端末では他のAndroid端末で出来ないことも出来るとのことだった。

秘密はSybase Afariaだった！